綾波レイ(II)の詩
山。重い山。時間をかけて変わる物。やま。おもいやま。じかんをかけてかわるもの。
空。青い空。目に見えない物。目に見える物。そら。あおいそら。めにみえないもの。めにみえるもの。
太陽。一つしかない物。たいよう。ひとつしかないもの。
水。気持ちの良い事。いかり司令。みず。きもちのいいこと。いかりしれい。
花。同じ物がいっぱい。要らない物もいっぱい。はな。おなじものがいっぱい。いらないものもいっぱい。
空。赤い、赤い空。赤い色。赤い色は嫌い。そら。あかい、あかいそら。あかいいろ。あかいいろはきらい。
流れる水。ながれるみず。
血。血の匂い。血を流さない女。ち。ちのにおい。ちをながさないおんな。
赤い土から作られた人間。あかいつちからつくられたにんげん。
男と女から作られた人間。おとことおんなからつくられたにんげん。
町。人の作り出した物。まち。ひとのつくりだしたもの。
エヴァ。人の作りした物。Eva。ひとのつくりしたもの。
人は何?神様が作り出した物者?ひとはなに?かみさまがつくりだしたものしゃ?
人は人が作り出した物者?ひとはひとがつくりだしたものしゃ?
私にある物は命、心、心の入れ物。わたしにあるものはいのち、こころ、こころのいれもの。
エントリー?プラグ、それは魂の座。Entry Plug、それはたましいのざ。
これは誰?これは私。これはだれ?これはわたし。
私は誰?私は何?私は何?私は何?私は何?わたしはだれ?わたしはなに?わたしはなに?わたしはなに?わたしはなに?
私は自分。この物体が自分。自分を作っている形。わたしはじぶん。このぶったいがじぶん。じぶんをつくっているかたち。
目に見える私。でも私は私で無い感じ。めにみえるわたし。でもわたしはわたしでないかんじ。
とても変。体が溶けて行く感じ。とてもへん。からだがとけていくかんじ。
私が解らなくなる。私の形が消えていく。わたしがわからなくなる。わたしのかたちがきえていく。
私でない人を感じる。わたしでないひとをかんじる。
誰かいるのこの先に。だれかいるのこのさきに。
碇君?いかりくん?
この人知ってる。葛城さん。このひとしってる。かつらぎさん。
赤木博士。あかぎはかせ。
皆。クラスメート。みんな。Classmate。
二号機パイロット。にごうきpilot。
碇司令?いかりしれい?
あなた誰?あなただれ?
あなた誰?あなただれ?
あなた誰?あなただれ?